anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

診断士一期目の収支報告

昨日、園芸会社社長さんへのプレゼンテーションが無事終わり、今年度のプロコン塾4つがすべて満了しました。これで診断士の5年間の更新要件がすべて満たせ、何とか新年度から5年間も診断士と名のれそうです。

ここで診断士登録から最初の5年間、いわば診断士一期目の収支をまとめてみたいと思います。まずは支出です。

  • 神奈川診断協会加入料 48,000円 x 5年間 = 240,000円
  • プロコン塾指導料 20,000円 x 5回 = 100,000円
  • 理論研修参加費 6,000円 x 5回 = 30,000円
  • 総計 370,000円

神奈川診断協会加入は必須ではなく任意ですが、その場合プロコン塾指導料が倍の40,000円になり、仮にそうしていた場合の総計は 230,000円となります。いずれにせよ、結構な金額です。

また時間的には、プロコン塾は原則1回につき6日間の終日要ですので30日間、理論研修は1回半日なので2.5日、その他自宅での作業等もありますので、5年間でイメージ的には2ヶ月くらいフルで拘束されているでしょう。これは平均でですが、私の場合は今年4つのプロコン塾を受ける必要があったので、この1年で実質1ヶ月は時間を割くことになりました。

一方収入の方は、私はサラリーマン診断士であり、副業は禁止されてますので、金額的にはゼロです。しかしながら理論研修において、奮闘されている中小企業経営者の方の講演を聴き、また以下のような多彩な中小企業に出向いて、社長の話を聞いて、バックグランドの違う診断士の皆さんと議論して診断報告をまとめ、社長に報告する体験を重ねました。

  • 研究開発支援、試作品製作会社
  • 産業翻訳、技術者派遣会社
  • 椎茸生産農家
  • IT企業
  • 園芸会社

我々は、それぞれの会社の業種の経験や知見はありませんが、全体を俯瞰して一旦抽象化して経営全体を分析し、課題を整理し、出来るだけ個別具体論にも目配せしながら、すこしでも経営者の方への気付きやヒントを提供したいとの思いで経営診断書をまとめ、経営全般、マーケティング、技術、財務面で提言をしてきました。これは普段自分の会社や業界しか知らないサラリーマンには得がたい経験です。

また、それぞれ個性的な中小企業の経営者の方の志、情熱に触れ、孤独の一面もかいま見ることができました。延べ20人以上に渡る神奈川県の診断士の皆さんと知り合えたことも財産だと思います。そしてこうした活動を通して、日本経済全体や中小企業の全体概況にアンテナが高くなり、私自身の業務にもいろいろな気付きが得られたと感じています。

というわけで、金額的には大赤字ですが、質的にはまずまず満足のできる一期目であり、先行投資と考えれば割に合ったのではと思っています。新年度から始まる次の二期目の5年間、またどんな会社さんや診断士の皆さんと知り合えるか、とても楽しみです。もっとも今度はできるだけプロコン塾は、年に1回ずつ計画的に参加しないと。でないと今年みたいに超バタバタになってしまいますね。