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anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

サード・エイジャーになろう

金曜日と土曜日、放送大学大学院の単位認定試験、平たく言えば期末試験を受けてきました。今学期履修しているのは次の4科目です。

  • 日本の技術、政策、経営
  • 地域の発展と産業
  • 21世紀メディア論
  • 人間発達論特論

どれも興味深い内容でしたが、試験の方は準備万端とは言えず、特に下の2教科はほぼ一夜漬け的にテキストを速読して臨みました。結果は分かりませんが、何とか4教科とも合格点は取れたと思います。これで大学院修了に必要な履修科目の22単位(11科目)はすべて取れたことになります。4月からの大学院修士全科生では、修士論文作成のための研究指導の8単位を取得するのみになります。

さて、「人間発達論特論」という科目でとても素敵な概念に出会いました。

人間発達論特論 (放送大学大学院教材)

人間発達論特論 (放送大学大学院教材)

 

 この教科は人間の生涯にわたる発達過程を、社会的・文化的文脈との関連において捉える発達社会学の視点から考察しようというものです。そのなかで高齢者の生き方の概念として、「サード・エイジ論」というものがあります。サード・エイジとは、人生を4期にわけたうちの3期目(=サード・エイジ)を人生の完成期として重視するという考え方です。もともとフランスでそういった考え方があり、イギリス人のラズレットという人が概念化したもので、人生の4期とは以下としています。

  1. ファースト・エイジ:幼児期、青少年期の就労準備期間(保育期・教育期)
  2. セカンド・エイジ:労働に従事している青壮年期(就労期)
  3. サード・エイジ:退職後の心身ともに健康で自立した生活が可能な時期で、地域の生活問題に取り組んだり、大学で学習したりする充実期
  4. フォース・エイジ:高齢による病気のために他者の介助を要する高齢者(依存と老衰の時期)

このサード・エイジ論の特徴は、それぞれの時期の開始と終了を個人の自由意志に委ねているところで、何歳だから◯◯エイジとはならないことです。こうした考え方は欧州で発展していって、フランスのトウルーズやイギリスのケンブリッジでは、サード・エイジに当たる退職者や高齢者のための大学、人生第三期大学が1970年代や80年代に創設されました。放送大学の機能の一つも、このサード・エイジャーのための教育機関だと言えるでしょう。

会社退職後のサード・エイジを人生最大の充実期、黄金期として捉えるのは、生涯を豊かに生きようとする欧州人ならではで、日本人にはなかなか生まれ難い概念ですが、これからますます高齢化社会に突入する日本にも、こうしたポジティブな考えの浸透が必要だと思いました。自分自身はといえば、セカンド・エイジが終わりかけていて、まさに近々サード・エイジを迎えようとしているところです。楽しく充実したサード・エイジャーになりたいですね。