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anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

読書:リーダーシップの哲学

先日参加したリーダーシップの講演会で、講演者の一人である一橋大学の一條和生先生の最新著書が、特典として無料配布ありました。これがとても刺激的で示唆に富む内容でした。

 12人の個性豊かな経営者・リーダーのインタビューを通じて、リーダーの足跡を個々人のリーダーシップの哲学が確立されていくリーダーシップ・ジャーニーとして捉え、ストーリーにまとめたものです。登場するのはマスコミでもたびたび登場する著名経営者の藤森義明氏(LIXIL)、松本晃氏(カルビー)、玉塚元一氏(ローソン)、樋口泰行氏(マイクロソフト)、松井忠三氏(良品計画)の他、大企業で腕を振るう方々(花王、日産、東京海上日動火災資生堂JTのトップや幹部)、個性的な女性2名(コスモ・ピーアールの佐藤玖美さん、元メリルリンチ日本証券社長・元MIGA長官の小林いずみさん)という豪華メンバーです。

こうした方々の多様なリーダーシップ・ジャーニーを追体験することで、あなたらしいリーダーシップを育もう、リーダーシップ・ジャーニーに旅立とう、というのが本書の貫く基本メッセージと感じました。個々人の方の波乱に満ちたジャーニー・ストーリーも大変興味深かったですが、著者の以下2つの指摘が心に響きました。

人は「これがリーダーシップということなのか」ということを自らの経験を通じて学ばなければならなれば、つまり、自らの実践を通じて学んだ実践知としての「リーダーシップの哲学」がなければ、リーダーシップとは何かを本当に深く理解してはいないし、したがって、リーダーシップ・ジャーニーも始まらない。そしてジャーニーに一度踏み出したら、現状維持を許されないチャレンジに直面しながらそれにひるむことなく克服していく中で、リーダーシップをさらに磨き続けなければならない。

現状に甘んぜず、一つ上のチャレンジングな課題に取り組みながらジャーニーを続ける。一つ上の課題に取り組むためには、新しい知識、能力やスキルを身につけることが必要になる。ネットワークを広げ、自分の世界をも広げていく。自らを変えながらジャーニーを続けていく。

変化の激しい現代社会の多種多様な局面で、実践知を養いながらジャーニーを続けていくには、経験を豊富にして、さまざまな引出しを用意しておくことが必要であり、さらに時代を超えた普遍を学ぶことが必要だとしています。そしてそのためには教養、リベラルアーツを学ぶべきだと説いています。そしてイノベーションを重視するホンダとアップルのリーダーがそれぞれリベラルアーツを重んじる発言していることを紹介しています。

理論なき行動は凶器であり、行動なき理論は無価値である(Action without philosophy is a lethal weapon, Philosophy without action is worthless.)(Hondaフィロソフィー)

It's Apple's DNA that technology alone is not enough. Its's technology married with liberal arts, married with humanities that yields the results that make our hearts sing.(技術だけでは不十分だというのがアップルのDNAだ。技術がリベラルアーツ、人間性と一体となっているから、われわれの心は高鳴るのだ)(スティーブ・ジョブズ

これまでの自分自身のリーダーシップ・ジャーニーをストーリーとして語り、この先どんな困難があってもさらに上を目指して旅を続けること、いろいろな経験をしてリベラルアーツを学び続けること、これらのことをしっかりと実践していきたいと思いました。