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anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

ラマダーンの国へ

イスラームの諸国は、現在ラマダーンという断食月間になっています。日が昇ってから沈むまで、一切の食事、水分を取らないというもので、厳しい定義では唾も飲めないというものです。

そういう時期は、全般的に経済活動が落ちるため、普通は海外出張は避けてきまたし、現実的にお客様のアポも困難でした。今週、日程上の必要性があり、初めてラマダーン中の国に出張に行ってきました。われわれ海外からの出張者や旅行者は、断食の対象外ですが、現地の人の前で飲み食いするのはいけないとのことで、ホテルでは朝食時にはレストラン入口に白いカーテンが掛けられていて、外から見えないようにしていました。

訪問先の企業では、通常ミネラルウォーターが会議室に常時配備され、2時間くらいおきにコーヒーや紅茶等の飲み物もサーブされていましたが、今回は水は隅っこに箱に入れて置いてあるだけ、飲み物サービスもなしでした。昼は、通常はサンドイッチやハンバーガーが会議室で提供されていましたが、今回はビスケット等のスナック的なものがひっそりと箱に入れられたまま出されただけでした。

一方夜になると、日が沈む19時以降は現地の人も含めて賑やかに会食します。ホテルの中庭のプールは、急遽大きなテントで覆われ、現地人のパーティー会場と化していましたし、われわれはホテルのレストランで食事も酒も自由に取れました。

というわけで、わたし的には朝しっかりとホテルレストランで食べ、日中は水をちょっとだけ飲むだけにし、夜は大いに飲み食いしたので、特に支障はありませんでした。結果として日中の食事を抑えたため、昨日帰宅して体重を量ったら、ベスト体重からさらに1キロほど減っていて、健康に良かったと思いました。

もっとも、私の場合はたかが4日間程度ですが、これを毎年一ヶ月間続けるのは大変だと思います。イスラームの人が断食をする目的は、飢えを体験することによって、食物と、それを与えてくれた神への感謝をあらたにし、神を思うことだそうです。いつでもなんでも食べられる世の中で、こういった断食の習慣を1000年以上続けてきたイスラームの人たちは、確かに粘り強くタフなネゴシエーターでありました。