anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

プロコン塾

中小企業診断士の資格には、5年間に2つの更新要件があり、これをクリアーにしないと、資格を失ってしまいます。一つは「知識の補充」で、理論政策更新研修と呼ばれる半日程度の座学を5コマ、すなわち年に平均一回は講習会に出かけていきます。もう一つが「実務の従事」で、中小企業に実際に出向いて経営診断を行うもので、これを5年間で30日、年平均6日の診断士実務を行う必要があります。

独立している診断士ならともかく、私のようなサラリーマン診断士にとっては後者がとても大変で、診断先の中小企業のツテはないし、実際の経営診断のスキル蓄積も必要です。そのため、県の診断協会がそういった人のためにプロコン塾(プロのコンサルタント育成塾)を開催してくれます。資格取得から5年目に入った私は、「実務従事」のためのプロコン塾を、過去1回の6日間参加しただけで、今年度中にあと4回の6日間、すなわち年内に24日を、プロコン塾に割く必要があります(もっと計画的に毎年実施しておけば良かったのですが、夏休みの宿題状態ですね・・)。

前置きが長くなりましたが、そういう状況下、本年度最初のプロコン塾に先月末から参加、診断先の中小企業さんを先般訪問して、社長含めて幹部の方にインタビューしてきました。メンバーは私を入れて6人、それに指導役のベテラン診断士の塾長さんがいて、総勢7人で神奈川北方にある某社さんにでかけていきました。

中小企業とは一般的にいって、限定経営資源で、ニッチな事業領域に特化して事業を行っており、日々、あるいは中長期的に様々な問題・課題を抱えています。舵取りを一歩間違うと、会社そのものがすぐに危うくなります。そのなかで、リーダーたる社長さんは人間味ある方が多く、今回の女性社長さんも、これまで数々の荒波を克服されてきた迫力や覚悟が感じられ、人間としての魅力に溢れています。

そういった社長さんに接していると、実務従事うんぬんの目的は別として、何とかこの会社さんのために、少しでも役に立つ提言ができないかと思います。7月初めに予定されている最終報告会に向けて、年齢もキャリアも異なったメンバー全員で協力して知恵を絞っていきます。