朝の散歩
1月後半に走っている最中に起こった腰の鈍痛に加え、昨今の寒くて雨や雪もあった天候のせいもあり、早朝の散歩をしばらく止めていました。
今朝は寒さはいくぶん残るものの、雲ひとつない快晴に誘われて、久しぶりに近所の山道を1時間ほどゆっくりと歩きました。富士山も実にくっきりと見えました。
そしてお月さんも。
鳥のさえずり、鳩やリスが食べ物を探して立てるガサガサという音、澄み切った空気のヒリヒリした匂い、犬の散歩やランニングしている人たちとかけあう言葉。まさにリフレッシュ街道を存分に楽しみました。
昨日紹介した童門冬二さんの本にも、歩くことの効用が述べられています。
視覚、嗅覚、触覚を中心に自分の五感が研ぎ澄まされ、リフレッシュされていくのが実感できる。思考や感覚がやわらかく解きほぐされ、耕される。こうしたもろもろの刺激が頭脳や精神の活動を活性化する呼び鈴とも潤滑油ともなる。
「歩く」ことの受益者の筆頭がカントをはじめとする哲学者たちで、哲学という学問分野は歩くことから生まれたといっても過言ではありません。歩行や散歩のリズムが人間の思考をおのずと活性化し、深める働きをしてくれるのです。
カントの思索の深さにはとうてい及びませんが、私の思考もすこしは活性化され、仕事やいろいろなことの考察のヒントになっています。少なくとも週末は、朝の散歩を再開します。