anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

温故知新

ここのところ、高校時代や大学時代の旧友と会う機会が増えています。夏休みに田舎に帰省した際、高校の同期会があって同じ昭和56年卒業の120人ほどが地元の温泉ホテルに集まりました。高校卒業以来、32年振りに会う人も結構多くて、こいつ誰だっけ、という局面も多かったです(先方も私のことをそう思っていると思いますが・・)。

2年と3年のときの担任の先生も参加されて、君はNHKの朝ドラを見る必要があるからといって毎日堂々と遅刻していたよな、と自分自身忘れていたことを言われて苦笑しつつ、当時の牧歌的な田舎の高校生活が思い出されました。1年のときは剣道部、2年では辞めて草野球チームを結成して野球を楽しみ、3年のときは受験勉強、といった年譜的なものとは別に、当時隆盛を誇っていたインベーダーゲームにハマったり、友人と飲めない酒を無理に飲んだり、女の子とはまともに口も聞けずにやむなしバンカラを気取っていたり、そうかと思うと突然漢詩調の恋文を書いて送ったりと、支離滅裂な青春時代を送っていたなあと思い返したりしました。みんなよいオジさん、オバさんになっていて、人によりますがやはり女性の方が化け方が激しい(すいません)ように思いました。

先の日曜日には、病気療養中の大学時代の友人を励ますライブが南青山であり、こちらは大学時代の友人知人が50名弱集まりました。大学時代になるともっと支離滅裂、自由気ままで、ほとんど授業に出ずに麻雀、酒、バイトが主体の自堕落な生活に浸りました。4年時でも教養課程含む大量の単位を残していて卒業も危うくなり、最後は必死で勉強して辛うじて卒業できました。遠藤周作ではありませんが、いまでもたまに卒業発表者のボードの前で冷汗流しながら、自分の名前を探している夢を見ます。

そんな懐古主義的な気持ちの延長で、下記の本を読みました。

1985年 (新潮新書)

1985年 (新潮新書)

この年の、政治(中曽根政治、プラザ合意)、経済(低金利時代開始、輸入促進の大合唱、前川リポート)、国際情勢(レーガンゴルバチョフの登場、冷戦終焉の兆し)、社会(日航機墜落、阪神タイガース優勝、金妻ブーム)の事象を紹介し、その後の経過も踏まえてどう位置づけられるか、筆者得意の軽妙かつ鋭い分析で、とても興味深かったです。同時に、確かにその時代に大学4年生として同時代を生きたものとして、当時の世相を思い出しながら懐かしく読みました。

私的には卒業目指して必死こいていたほか、就職活動をして会社を決め、プライベートでも重要な意思決定をした年でした。自分にとっても思い出深いエポックな年でありました。

このあと9月にも、大学のゼミOB 会が予定されています。ふるきを訪ねる機会の多い年頃になってきていて、そうしたなかから何か新しいこと、刺激を得たいと思っています。