anezakimanの部長日記

メーカー部長、中小企業診断士、通訳案内士(英語)、放送大学大学院修士全科生の日々奮闘記

愛犬三昧になりつつあります

犬にはまっています。平日朝の1時間から1時間半の山道散策はルーティーンとなり、休日は朝夕の散歩に加え、日中も一緒にお出かけするなど、仕事以外はワトソン三昧となりつつあります。

この週末は、まずはトリミングさせました。これはトリミング前で、かなり毛がぼさぼさでちょっとだらしなく見えるワトソン。

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そして以下はトリミング後。 なかなかりりしく変身しています。別人(別犬)みたい。

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日曜日は、「第33回全国都市緑化よこはまフェア」なる花のイベントの最終日ということで、二人で(一人と一匹で)関内周辺まで車ででかけて行きました。

横浜スタジアム付近で駐車し、横浜公園日本大通り、象の鼻パーク、山下公園を花を眺めつつ、散策しました。普段、山道と近所の住宅街しか出歩かないワトソンは、突然の都会の雰囲気と人いきれで興奮状態でしたが、草木をみては得意のくんくんで楽しんでいるようでした。 

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 帰途、根岸森林公園に寄って、この広大な公園を散歩してきました。

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 というわけで、梅雨入り前の爽やかな週末の天候のもと、たっぷりと愛犬と過ごし、鋭気を養って今週の戦場に向かうのでした。

読書:イノベーターたちの日本史

先の土日、愛犬ワトソンとの朝昼晩の散歩以外は、家で下記の本を読んでいました。

イノベーターたちの日本史

イノベーターたちの日本史

 

 先般出席したイノベーションに関する講演会で、米倉先生の本の即売会とご本人のサイン会があって、思わず買ってサインもいただきました。

本の帯には【構想40年、歴史家・米倉誠一郎の集大成】とあり、かなり気合いの入った本書は、明治維新前後から近代日本を創りあげた先人イノベーターを描写しています。大隈重信大久保利通などの明治維新の志士たち、三井、三菱の財閥を創設した三野村利左衛門、岩崎弥太郎といった経済人など、歴史上著名な人物をイノベーションという視点で描いています。

その一方で、高い情報感受性を持ってアヘン戦争とその影響から日本の近代化を説いた長崎の西洋砲術家の高島秋帆、世界的科学者・企業家として当時卓越したグローバル人として活躍した高峰譲吉など、歴史からやや埋もれたイノベーターたちの活躍も、いきいきと描かれています。

そうして日本の近代とは、西洋先進国から押し寄せる津波のような外生的挑戦や刺激に、上記のような先人達がいかに創造的に対応していくかという歴史であったと喝破しています。イノベーションの父、シュンペーターの著書から引用して、現存する慣行の延長線上で変化に「順応(adaptive response)」することと、現存する慣行のはるか枠外から「創造的に対応(creative response)」することには大きな違いがあり、後者こそ新たな価値創造につながるイノベーションなのだとの視点です。

自らの可能性に気づき、時代の波に創造的に対応し、新しい価値を付加することのできた近代の日本人を描くことで、グローバリズムや世界的価値観変動の挑戦に直面する現代を生きる日本人にも、先人に倣った創造的対応、イノベーション、新たな価値の創造に励めと活を入れているのです。

日本の近代史、国家建設の戦略や創発、事業経営、イノベーションなどなど、いろいろな面から刺激を受ける快著であり、改めてイノベーションおじさん歴史家の米倉先生の素晴らしさに感銘させられました。

中国地方にお連れしました

土曜日の夜から水曜日の午前中まで、某国のお客さん一行とずっと一緒しました。土曜日は居酒屋、北の家族で刺身や天ぷらなどの和食をお楽しみいただき、日曜日は早朝に新幹線で広島に移動、朝食は駅弁でしたが、豪華な発熱機能付き神戸ビーフ弁当に感激していました。

広島では広島平和記念資料館平和記念公園原爆ドームを廻って日本の歴史の一端を感じてもらい、ランチには広島名物お好み焼きを美味しそうに食べられていました。月曜日は終日打合せを行い、火曜日に東京に戻り、夜はしゃぶしゃぶ、しめにラーメン(喜多方ラーメン)に餃子と、日本の歴史と豊かな食をたっぷり堪能いただき、水曜日に満足のうちに帰国されました。

5日間の同行でちょっと疲れましたが、私自身もこの地方の食と歴史と自然に触れることができました。地元のお祭りの屋台で食べた焼き牡蠣の美味しさ。

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室町時代に栄えた中世の集落跡。

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帰りの車中で食べたバラ寿司弁当。

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このお客さんと取り組んでいるプロジェクトの方向性が固まり、今回の同行で一体感も高まりました。今後しっかりとフォローしていきたいと思います。

 

西南戦線に行ってきました

日中は30℃半ばから後半になる西部戦線と南部前線に行ってきました。西部戦線では、いつも散歩する海岸沿いの海水浴場がオープンしていました。朝早かったのでまだ誰もいませんでしたが。

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 南部戦線でも早朝散策しました。この国のランドマークが朝陽を浴びて荘厳な雰囲気を漂わせていました。

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 これも有名な像ですが、間近で見るとちょっと滑稽な感じでした。

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 2次会でラーメン屋に行きましたが、日本に劣らず美味でした。下記は野菜辛味噌ラーメンです。

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帰国の際、空港のラウンジで食べたアジア風麺です。こちらは優しいお味でとても美味しかったです。 

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 散歩して、観光して、麵を食べただけではなく、仕事もちゃんとしてきましたが、今回はちょっとした南国旅行記ではありますね。帰ってきたら日本は結構寒かったです。

Deep Work 的プロジェクトが佳境を迎えつつあります。今週もしっかり集中して取り組みたいと思います。

講演会:イノベーション研究、これからの20年

仕事を終えた後、久しぶりに社外の講演会に行ってきました。下記学術雑誌のスタディセッションということで、神保町の一橋講堂で主要な執筆者の講演が行われました。 

一橋ビジネスレビュー 2017年SPR.64巻4号

一橋ビジネスレビュー 2017年SPR.64巻4号

 

 講演者は米倉誠一郎、青島矢一、延岡健太郎の各教授、そして今回の目玉は野中郁次郎名誉教授が参加されて最新のコンセプト、知的機動力の講演をされ、さらに一橋大学が誇る左記イノベーション経営学者4人によるディスカッションでした。

司会の方もこれだけの盛況は初めてと言っていましたが、知識創造経営の世界第一人者の野中先生ももう82歳。ご本人も One leg in a coffin(片足を棺桶に突っ込んでいる) と笑いを誘っていましたが、確かにこれだけの豪華メンバーが揃っての講演、ディスカッションは最後かもしれず(失礼)、200人規模の人が集まりました。

個々の先生の講演内容は、基本上記雑誌での論文の紹介でしたが、興味深かったのが「今後のイノベーションのために日本の企業、特に大企業には期待できるのか、できないのか」といったテーマでの4人のディスカッションでした。

叱咤激励の意味も込めて「ここ20年で日本経済は低迷、その責任は大企業にあり、もう期待できない、やる気のある若手は大企業にいても意味がない、シリコンバレーに行くしかない」と悲観論を展開する米倉先生。

一方、「本来日本人が持つ組織的な強さ、特にミドルマネジャーの経験の質量は大きく、そう悲観するものではない、ただし危機感の薄れは気になる」と野中先生、

「人材や資金(余剰資金が大企業には360兆円もあると)などのリソースは依然として大企業に偏在しており引き続きイノベーションポテンシャルは大、ただし大企業ほど収益性、コンプライアンス、説明責任、経営の合理性などが求められ、それはイノベーション創造と対極の組織であり、確かに難しいがそれでも成功したイノベーションではリーダーが社内政治も含めてやりたいことを粘り強くやってきている」と青島先生。

そして延岡先生は、SEDA(Science,Engineering, Design, Art)という下図の4軸のモデルを提示、

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「これまではどちらかといえば左側偏重、これからは右側も含めた4軸を統合できるリーダーが日本の企業には必要であるが、ソニーのwenaというスマートウォッチを開発した若手のように、こうした人材が大企業にも出てきている」と説いており、この3氏は、どちらかと言えば期待派、楽観派でした。といった4人の方々の丁々発止、ボケと突っ込みのやりとりがとてもユーモラスながら本質的だと感じました。

皆さんの合意的結論を私なりに解釈すると、「計画偏重、分析重視の経営のあり方を変え、やりたいことをやるという個人の主観的な思いが一番最初に来るべき。経営者はそこに対する評価、支援をし、ミドルマネジャーも諦めずに情熱を持って実行しながら考え、失敗しても数打ちゃ当たるくらいの気持ちで取り組めば何とかなる」、といった前向きなメッセージだったと思います。好きなことをやるのが一番とは、同じ大学の楠木建先生も提唱されています。

イノベーションの最新コンセプト紹介による知的好奇心が刺激されたと同時に、自分自身が今やっていることを応援していただいているみたいで、爽快感が残るとても良い講演会とディカッションでした。

さて、明日から西部・南部戦線に出張です。私なりのイノベーション創造に邁進したいと思います。

ゼミ発表しました

本日、放送大学修士ゼミで発表しました。場所はいつもの茗荷谷の文京学習センターです。東京教育大学(現筑波大学)の流れを汲む場所に立地していて、立派な門構えです。

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今年から修士課程に参加された4名の新メンバー含む13名でのゼミの議論となりました。1年前の自分が思い出され、まったくもって光陰矢の如しであります。

私の発表は事前に発表の練習をしたものの、少し時間オーバーとなってしまいました。いつも思うですが、仕事での会議やプレゼンとは勝手が違い、なかなか思い通りのスムーズが発表ができません。

議論は対象地域を絞ったほうが良いのではという提言、また大学者のフレームワークに新たな切り口を構築するという野望に激励をいただきました。またワンステップ進めたと感じました。あとはひたすら書くしかないですね、頑張りたいと思います。

Deep Workに没頭した黄金週間でした

黄金週間も明日を残して終わります。当初の目標通りに過ごせています。

5月に入ってから昨日までの5日間、日中の4時間前後は机にしがみついて修士論文の執筆に注力しました。参考とする文献やデータを読み込んで整理し、論文の構成に従ってとにかくワードに打ち込み、何度も見直して書き直す。関連図表をいったんパワーポイントで整理して、文脈を考えてそれらをワードに埋め込む。こうして修論の前半部分(仮説、先行研究、方法論)の第一稿がまがりなりにも書き上がりました。

明日はゼミの月例報告会があり、そこで発表することにしています。初めての論文本文の報告であり、ここ何日間集中して出したアウトプットを、元気にシャープに説明してきたいと思います。

こうして振り返ってみると、まさに Deep Work 的な作業はある程度の時間、集中して世界を作って取り組まないとなかなか進まないことを実感しています。普段は仕事やら雑事やらで頭がショートタームでの処理系になっていて、じっくり物事に取り組んである程度の書き物にする頭になっていません。今回は仕事のメールも夜の数分程度チェックするだけ、それ以外は机に向かっていなくとも、修論のことを頻繁に考えていました。

特に効果的だったのは、愛犬ワトソンとの朝夕の山道散歩含む散策でした。毎日合計3時間前後はワトソンと歩いていました。この間、いろいろなアイディアが浮かんで考察が深まりました。まさに Deep Work で提唱していた自然のなかで過ごす、歩く、という効用の偉大さを再確認しました。

家の近くに八景島シーパラダイスがあり、そこにはこの連休中2回散策に行きました(歩くだけならただ!)。シーパラのサーフコースターから上がる嬌声にワトソンが驚いていました。

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 この時期の名物、海の公園の潮干狩りをのんびりと見つめるワトソンでした。

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 毎年この時期、たくさんの鯉のぼりが飾られる金沢自然公園にも散歩に行きました。

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金沢自然公園の近くの住宅街で、何年か振りに蛇を見ました。初めて見る爬虫類に近づきつつ、ビビるワトソンでした。

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そのほかは、家族と散策したり、外食したり、家でDVD観たりしてゆったりまったりしていました。久しぶりの黄金週間を文字通り輝く時間で過ごせて、とても満足しています。