ゼミ発表しました
本日、放送大学の修士ゼミで発表しました。場所はいつもの茗荷谷の文京学習センターです。東京教育大学(現筑波大学)の流れを汲む場所に立地していて、立派な門構えです。
今年から修士課程に参加された4名の新メンバー含む13名でのゼミの議論となりました。1年前の自分が思い出され、まったくもって光陰矢の如しであります。
私の発表は事前に発表の練習をしたものの、少し時間オーバーとなってしまいました。いつも思うですが、仕事での会議やプレゼンとは勝手が違い、なかなか思い通りのスムーズが発表ができません。
議論は対象地域を絞ったほうが良いのではという提言、また大学者のフレームワークに新たな切り口を構築するという野望に激励をいただきました。またワンステップ進めたと感じました。あとはひたすら書くしかないですね、頑張りたいと思います。
Deep Workに没頭した黄金週間でした
黄金週間も明日を残して終わります。当初の目標通りに過ごせています。
5月に入ってから昨日までの5日間、日中の4時間前後は机にしがみついて修士論文の執筆に注力しました。参考とする文献やデータを読み込んで整理し、論文の構成に従ってとにかくワードに打ち込み、何度も見直して書き直す。関連図表をいったんパワーポイントで整理して、文脈を考えてそれらをワードに埋め込む。こうして修論の前半部分(仮説、先行研究、方法論)の第一稿がまがりなりにも書き上がりました。
明日はゼミの月例報告会があり、そこで発表することにしています。初めての論文本文の報告であり、ここ何日間集中して出したアウトプットを、元気にシャープに説明してきたいと思います。
こうして振り返ってみると、まさに Deep Work 的な作業はある程度の時間、集中して世界を作って取り組まないとなかなか進まないことを実感しています。普段は仕事やら雑事やらで頭がショートタームでの処理系になっていて、じっくり物事に取り組んである程度の書き物にする頭になっていません。今回は仕事のメールも夜の数分程度チェックするだけ、それ以外は机に向かっていなくとも、修論のことを頻繁に考えていました。
特に効果的だったのは、愛犬ワトソンとの朝夕の山道散歩含む散策でした。毎日合計3時間前後はワトソンと歩いていました。この間、いろいろなアイディアが浮かんで考察が深まりました。まさに Deep Work で提唱していた自然のなかで過ごす、歩く、という効用の偉大さを再確認しました。
家の近くに八景島シーパラダイスがあり、そこにはこの連休中2回散策に行きました(歩くだけならただ!)。シーパラのサーフコースターから上がる嬌声にワトソンが驚いていました。
この時期の名物、海の公園の潮干狩りをのんびりと見つめるワトソンでした。
毎年この時期、たくさんの鯉のぼりが飾られる金沢自然公園にも散歩に行きました。
金沢自然公園の近くの住宅街で、何年か振りに蛇を見ました。初めて見る爬虫類に近づきつつ、ビビるワトソンでした。
そのほかは、家族と散策したり、外食したり、家でDVD観たりしてゆったりまったりしていました。久しぶりの黄金週間を文字通り輝く時間で過ごせて、とても満足しています。
故郷でリラックスしてきました
金土日と北の故郷に帰省してきました。東京駅でこんな形の新幹線に乗り、
東京駅で奮発して買った1,500円のカニ飯駅弁を車中で食べ、休暇気分を高揚させました。
田園風景が広がる故郷は田植え直前で、あちらこちらの田んぼに水が張られ(しろかきと言います)、田植え作業に向けて準備万端です。
ちなみに稲の苗はビニールハウスで育て、今はこんな感じでいつでも出動可能です。
今でもジジババ主体でなんとかやりくりしている兼業農家の我が実家は、今年は5月3〜5日が田植えの予定で、私は今回は田植えの事前作業を少し手伝っただけでしたが、久しぶりの肉体労働に身体がきしみました。。
夜は実家で両親と一晩、高校時代の友人2人と一晩一緒し、美味しい地元の日本酒と新鮮な肴を満喫しました。朝、通った小中学校など懐かしの場所中心に2時間ほど散歩しましたが、食べ過ぎ飲み過ぎ状態で身体は重いままです。
黄金週間の前半のイベントがこうして楽しくつつがなく満了いたしました。
黄金週間が始まりました
例年この時期は東部戦線へのイベント的出張が恒例化していましたが、今年は勘弁してもらって久しぶりに日本で黄金週間を過ごせることになりました。
しかも本日は会社の創立記念日でお休み、5月1日はメーデー休日、そして2日も年休奨励日に従って年休を取るため、本日から10連休となり、本当に大型連休となりました。
ただし大きな計画はなく、新たなプロジェクトの立ち上げ含めて忙しかった4月の業務の疲れを癒すことを主眼に、あとはとにかく修士論文に一定の目処をたてるべく、参考文献の整理、そして修論の前半部分の執筆に勤しみたいと思っています。
お出かけという意味では、最初の3日間で田舎に帰省し、新鮮な山海の産物を食し、銘酒をたしなみ、そして高校時代の友人と語り合うことを予定しています。あとは愛犬ワトソンとの朝夕の散歩くらいで、それ以外は家でおとなしくしているつもりです。
今月はちょっと疲れました。Deep Work と定義したいくつかの案件が一斉に動き出し、西南戦線出張直後にちょっと体調を崩し、宴会も続きました。プライベートでもちょっとしたごたごたがあり、心身ともにすり減らしましたね。
というわけで、本日から久しぶりの日本での黄金週間を、ゆったり、まったり、過ごしたいと思います。
読書:生産性、自分の時間を取り戻そう
仕事やアウトプットの質や効率を上げる旅が続いています。今回読んだのは、『採用基準』と同じ著者の本で『生産性』、さらに社会派ブロガーとして有名なちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう』の2冊です。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: Kindle版
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前者は『採用基準』でのリーダーシップと並んで、もう一つ、欧米と比べて日本が欠けている意識・行動としての生産性にフォーカスし、生産性向上のためのアプローチ、イノベーションとの関係、具体的な研修方法、資料作成や会議の進め方など、ビジネス寄りの優れて実践的な内容でした。
後者は高生産シフト社会がこれから加速するとして、仕事のみならず人生全般で生産性を向上するという意識を持つ必要性が力説されています。
2冊とも、とても腑に落ちる内容で、自分自身の仕事とプライベートで応用できる考え方、実践方法が満載でした。その背景には生産性を向上させるという意識を持つことによって、人生が変わりうるという著者の強い思いが共通しているように思いました。
それもそのはず、上記2つの本の著者の伊賀泰代さんとちきりんさんは同一人物であることを最近知りました。しかもこのタレンテッドな女性、私と同年代、同窓でありました。不思議な縁を感じる次第です。これらの本も参考にして、会社のなかで生産性向上のためのプロジェクトの立ち上げを推進中であります。
春の到来です
先週末、今週末とあいにくの雨が続いています。先週末はワトソンを連れての2度目の旅行で房総南端地方に行きましたが、雨と春冷えでとても寒く、車で行ってホテルに泊まって帰ってきただけでした。
それでも春は着実に到来しており、家の近くの桜をワトソンと散歩の途中で見入っています。
3月末には東京では桜の開花宣言が出されましたが、平日に外出の途中で寄った千鳥ヶ淵は三部咲き、日比谷公園はほぼ満開でした。
日の出時間の早まりと春の陽気とともに、私の散歩活動も活発となり、3月の歩数は5ヶ月振りに12千歩以上となりました。春に向かってこれからもガンガン歩いていきたいと思います。
明日から西部戦線に出張です。今年度最初の出張で2017年度の好スタートを切りたいと思います。
読書:採用基準
3月も後半に入り、日がどんどん長くなってきました。毎朝犬の散歩があるゆえ、特に日の出の時間には敏感になります。冬至の時期は日の出は7時前後で、平日は出勤を考えるとどう頑張っても30分程度の散歩コースでしたが、至近では日の出が5時35分にまで早まり、1時間コースが可能になってきています。
さて、また読書ネタです。2012年に発売されてベストセラーとなった下記ビジネス書を読みました。
- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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元マッキンゼー人事マネジャーの著者が、これからの日本社会全体に必要な人材の採用基準(資質)として一番重要だと問うているは、リーダーシップです。日本の社会に、企業に、個人に一番足りていないのはリーダーシップであり、日本におけるリーダーシップのキャパシティー総量が欧米、さらには中国、韓国、インドに比べても圧倒的に少ないことの認識不足も含めて、大問題であると指摘しています。企業の組織人や個人として、大変示唆に富む内容でした。
個人的に強く共感を抱いたのは、問題解決スキル(Problem Solving Skills)と問題解決リーダーシップ(Problem Solving Leadership)を分けていて、前者はMECEやロジカルシンキング、仮説思考、フレームワークなどの思考テクニックを使って、問題を整理・分析し、解を見つけるための技術、一方後者は、解くべき課題(イシュー)の定義から、分析の設計、関連する組織や人とのコミュニケーションを含む一連の問題解決プロセスにおいて、リーダーシップを発揮することだという考え方です。
この問題解決リーダーシップとは、私が日頃から思っている「突破力」(下記)とほぼ同じ概念であり、まさにこの力が物事を動かすことに必要だと共感した次第です。
- 自分にとっての旬のイシューを見極める(イシューからはじめよ)
- 当事者意識を持つ(イシューに対する志、想い)
- 理屈、ロジックで武装する(会社・社会に良きこと、フレームワーク)
- 権謀術数尽くして内外調整力を発揮する(フットワーク、スィートスポット)
- 行動して実験して、また行動する(走りながら考える)
- 拘る(神は細部に宿る)
さらに、リーダーシップを考える時、常にセットで考える必要があるのが「成果主義」であり、成果主義とは「努力でもプロセスでもなく、結果を問う」という考え方であり、成果主義を原則とする環境でなければ、リーダーシップは必要とされないと指摘しています。
これは、カルロス・ゴーンさんのリーダーシップ論の最初に出てくる
私が考えるリーダーの条件とは何か。1つは、結果を出せる人だ。トップはどんなに厳しい状況でも常に結果を出さなくてはならない。また、経営、組織の問題点をはっきりさせ、時には周囲が「右」と思っているところを「左」と言う必要がある。
にまさに符合するものです。そして日本社会においては、本来成果目標を問うべき状況であるにもかかわらず、その目標が明確にされないために、みんなが”和”を優先し、誰もリーダーシップを発揮しないことがよく起こることを問題視しています。
さらに、日本において、「リーダーは組織に一人いればよい」という認識がいかに問題解決の効率・能率を下げているかも厳しく指摘しています。
そしてリーダーがなすべき4つのタスクとして、以下を挙げています。
- 目標を掲げる:チームが目指すべき成果目標(ゴール)をわかりやすい言葉で定義し、メンバー全員に理解できる形にしたうえで見せる(共有する)こと
- 先頭を走る:一番前で最初に方向を決め、結果がうまくいかない場合も含めて、そのリスクや責任を引き受ける覚悟を持つこと
- 決める:検討する人でも考える人でも分析する人でもなく、常に不十分な情報しか存在しない中で、未来に向けて決断すること
- 伝える:何度も繰り返して粘り強く同じことを語り続けてチームを動かすこと
そのためのマッキンゼーで行われているリーダーシップの基本動作として、
- バリューを出す:常に成果=付加価値を意識して最大化させる
- ポジションをとる:立ち位置をはっきりさせ、自分の意見を明確に述べる
- 自分の仕事のリーダーは自分:自分の仕事に関しては自分がリーダーであり、経営幹部・上司を含めた関係者をどう使って成果を最大化するのか、それを考えるのがあなたの仕事
- ホワイトボードの前に立つ:議論のリーダーシップをとる
の4つを紹介しています。
最後に個人としてリーダーシップを身につけるメリットとして、
自分の仕事やライフスタイル、生き方のポリシーを、既存の組織や団体の器に合わせるのではなく、自分自身が実現したいと考える世界をそのままストレートに追求できるようになる
という自分の世界観を実現できるという考え方には、私自身の今後のキャリアを考える上でサポートをいただけました。
自分自身の世界観を追求しつつ、会社においていかにリーダーシップを持つチームを作って成果を出していくかについて、多くのヒントをいただきました。